ピッチブックのアナリストのニュースで示唆に富むものがあったので記録。
※あくまで記録。ぜひ詳しい人の意見や考えを聞いてみたい。何よりも投資は自己判断で。
タイトルは「ハイ・イールドへの備え(おそらく、やっといて損はない)」
金融機関のステラジストの考え方を複数チェックしており、M&A、PE専業のデータベンダーにしては珍しい感じ。
昨今のマーケット環境を総括すると、ユートピアにあるとのこと。
政府の負債額、安く調達できる資金がかつてなく豊富、fiat currency(不換通貨=要するにドルとか円)はかつてなく価値を落としている。US株価は堅調、失業率もドットコムバブル級に低下。
PEの世界では、ドライパウダーが豊富で資金に投資に回せる資金に溢れているし、ディールのマルチプルも高く付き、ユニコーンもより誕生するようになっている。また何よりイールド探しの投資家からの引き合いが強い。
ただ、このユートピア状態は最終段階にあり、次に起こるのは景気後退(recession)どころではなく危機(crisis)だという
最後の部分がとても印象的で、巨額の政府・民間債務、債券価格の高騰、アセット・プライスの高止まりを支えているものは、他でもなく超低利回り(Ultra-low yields)であり、今後環境が変わる時には、びっくりようなシフトが起こるのではないか。
日経平均が17連騰を記録し、米株は最高値を更新し続ける昨今、次の引き金は先進国の利上げかはたまた地政学リスクか。
citi世界債券インデックスの値動きはなかなか魅力的だが、下の表にはないが円ベースに換算するとかなり変動がある。
(出所)トムソン・ロイター
危機が発生すると仮定して、何が魅力的な投資対象かは興味深いテーマだ。 何が次の引き金になる予想はつかないが、投資資産の「流動性」のようなものは1つのキーワードになるのだろうか。
余談ではあるが、ビットコインは今年に入って価格が6倍以上にまで上昇している。2014年からだと15倍近くなる。
チューリップでのバブルも経験した。株も経験した。不動産も経験した。クレジットをずぶずぶにした金融商品でも経験した。
何か根拠があって書いているわけでも、深いリサーチに基づいて書いているわけでもない。
ただ、もし次がビットコインならば、このショックの震源はどこでその影響はどうなるのだろうか。ちなみにビットコインの時価総額は1,000億米ドル(約11兆円)、サブプライム・ローンは1兆ドル以上あったらしい。
結局、危機発生時には投売りするよりホールドせざるを得ないのか。GFCのときはパブリック物で早いやつだと1年~2年で価値を取り戻していた。
いずれにせよ、危機が発生してもマーケット、ビジネスが成り立っているかというのは、投資プロダクトのデュー・デリジェンスを行う上で1つのポイントになるかもしれない。
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